コラム/ TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)について

芦屋市でTFCC損傷の治療ならしげむら整骨院。

● コラム【 TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)】について。

■ 『TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)』について。

今回のコラムは『TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)』についてです。
まずTFCC損傷とはあまり聞きなれない病名ですが、手首の小指側の部分での痛みの原因にはこの疾患が多く見られます。
一般的に手首の捻挫と勘違いしやすく、なかなか痛みが引かなかったり、治ったと思ってもすぐにまた同じ場所が痛んだり、違和感が続きスッキリしないということがよくみられます。


『TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)』とは?

■ 『TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)』とは?

TFCCとはTriangular Fibrocartilage Complexの略で、手首の小指側にある、尺骨三角骨靭帯、尺骨月状骨靭帯、掌側橈尺靭帯、背側橈尺靭帯、尺側側副靱帯、三角靭帯、関節円板により手首の安定感を支えている複合体のことをいいます。

TFCC損傷は外傷性損傷と変性損傷があり、骨の異常として尺骨が橈骨に対して長い場合もあれば、同じ長さおよび尺骨が短いとTFCC損傷を併発しうるとされています。

外傷性損傷はテニスやバドミントンのラケットスポーツや野球などのスポーツに多くみられるのが特徴です。

テニスやバドミントン場合、手首を小指側に傾けた状態でフォアハンドで、トップスピンをかけたときに、圧縮力がかかり受傷するケースが多いとされています。
他には床に手を強くついたときや交通事故などにより発症します。

『TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)』イメージ写真1。

『TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)』の症状。

■ 『TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)』の症状。

TFCC損傷の症状としては、

腱鞘炎に似た日常生活における慢性的な痛みや手首を返す動作(ドアノブを回すような動作)の制限や握力低下が見られます。

また、手首を外側へ返しながら軸圧力をかける様な誘発テストをすると痛みが生じます。

『TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)』イメージ写真2。

『TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)』は早めの受診を。

■ 『TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)』の治療。

治療方法としては固定による保存療法が一般的で、だいたい3~4週間程度の外固定で改善することができます。

ただ、症状の重さや損傷の箇所によって期間や方法が異なってきます。

慢性的な手関節への負荷によって生じた場合には局所麻酔薬やステロイド薬を使用する場合もあります。

これらの治療で十分な成果が見られなかった場合に手術療法が選択されます。手術はTFCCの部分切除や、尺骨を短縮するといった方法が用いられています。

当院ではアキュスコープ・マイオパルスにより疼痛、腫脹の早期除去を行ないながら、テーピングやサポーターによる固定をし症状の改善を目指します。

TFCC損傷は長期化すると日常生活に支障をきたすので、前述の症状があるのならばお早目の受診をお勧めします。

TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)の治療はしげむら整骨院で。

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