コラム/アイシングについて

芦屋市でアイシングの方法の指導ならしげむら整骨院。

● コラム【アイシング】について。

■ 『アイシング』について。

今回のコラムは『アイシング』についてです。

まず始めにアイシングの目的としては怪我をした際の応急処置に用いられる事がよく知られていますが、なぜ必要でどこに注意しなくてはいけないかなどあまり知られていないことも多くありますので、今回はその辺りも解説していきたいと思います。


『アイシング』とは?

■ 『アイシング』とは?

アイシングは近年では運動後のケアだけではなく運動前のアイシングも行われるようになってきました。

アイシングによって筋肉や関節の痛みに対する鎮痛効果が得られるので、ウォームアップ時にはその効果を利用することで痛みを感じることなく始動できます。

また、骨格筋内の感覚受容器である筋紡錘〈きんぼうすい〉の活動低下によって筋肉の緊張が緩和され、それに伴う可動域アップを目的としています。

冷却効果が持続している時間内にウォームアップを開始すれば、疼痛を緩和した状態でより効果的な始動ができるので、スムーズに活動期へと移行できると考えられています。

『アイシング』イメージ写真1。

『アイシング』の効果。

■ 『アイシング』の効果。

アイシングの効果としては…

(1)アイシングした患部(主に皮膚表面)の温度を低下させる。
(2)細胞の新陳代謝を低下させる。アイシングはケガの応急処置にも用いられるが、それは冷却によって血流と組織レベルでの代謝が低下するため、ダメージを受けた組織の二次的な低酸素症を抑制することができるからである。
(3)局所の炎症が軽減する(腫脹の抑制)。
(4)痛みを和らげる(神経の伝達速度を低下させる)。
(5)血液循環への影響。
(6)筋肉の緊張を和らげるリラクゼーション効果がある。
(7)医学的にはリハビリテーション開始時期に用い、治療期間の短縮、術後の疼痛〈とうつう〉緩和などの効果を期待している。

などが挙げられます。

『アイシング』イメージ写真2。

『アイシング』の注意点。

■ 『アイシング』の注意点。

アイシングの注意点としては、アイシングにより局所の神経や筋の活動は低下しているので、アイシング後の運動はダッシュなどの俊敏な動作は行わず、ストレッチ(冷却とストレッチを組み合わせたクライオストレッチ)などの軽度なものにとどめることが必要です。

また糖尿病やアルコール性末梢神経炎などの局所の知覚神経鈍麻、リウマチ、レイノー症(指先が冷えて白くなる)、局所の血管性循環障害をもつ人や冷却に過敏な人はとくに注意が必要で、アイシングによって凍傷を起こす場合があります。

そして、前記の障害をもたない人でも、長時間冷やすと凍傷になる恐れがありますので、冷却部位に感覚がなくなってきたらアイシングを一時中断し、皮膚の温度や感覚が戻ってきてから再開するようにしてください。個人差はありますが10~15分を目安の時間として数回繰り返すのがいいでしょう。
また夏は、屋外で運動をすると酷使した筋肉などによって体温が上がりやすいので、アイシングによる冷却効果は得やすくなります。
一方、冬は気温も低いので、練習後は素早く屋内に移動して、暖かい場所でストレッチングやアイシングを行いましょう。

正しいアイシングの知識を持つと運動後のケアだけでなく、運動パフォーマンスの向上や日常生活においてもいい効果が得られるので有効活用することをお勧めします。

アイシングの指導はしげむら整骨院で。

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