芦屋市で中足骨疲労骨折の治療ならしげむら整骨院。
■ 『中足骨疲労骨折』について。
今回のコラムは『中足骨疲労骨折』についてです。
まず疲労骨折とは、一度では骨折に至らない程度の力が骨の同一部位に繰り返し加わることにより発生する骨折であり、中足骨疲労骨折はランニングやジャンプ動作による過度の体重負荷が、長時間、足部アーチに繰り返し加わることで発生するオーバーユースに起因するスポーツ障害で、金属疲労(金属板を何度も折り曲げると脆くなる)と同様に、繰り返しの屈伸負荷が中足骨に加わって起こるので、一般的な骨折とは発生原因が異なり見過ごされることがあります。
■ 『中足骨疲労骨折』とは?
サッカーやラグビー、バレーボール、バスケットボール、マラソンや長距離競技に好発しますが野球や剣道などでも発生し、骨成長期の選手、特に10歳くらい~高校生が好発年齢ですが、種目や運動量により成人でも発生する場合があります。
第3中足骨骨幹部が半数を占め、以下第2、第4の順。第5中足骨発生例は難治性の場合があり、第1はまれです。
左右差はなく下肢疲労骨折の約半数を占めます。
筋力バランスや不適切なトレーニングによって起こりやすく、競技レベルに関係なくトップレベルから一般競技者まで幅広くみられます。
■ 『中足骨疲労骨折』の症状。
症状として打撲などによる強い外力によるような明らかな外傷がなく、
足背部に発生する疼痛が初発症状で腫脹や熱感を伴う場合もあり、
発症形式は急激に疼痛が発生するタイプと、徐々に発生するタイプとがあり、
性別は4:1で男性に多くみられます。
■ 『中足骨疲労骨折』の予防と治療。
予防するにはまず疲労を蓄積させないことが重要なのでこまめにケアをしておくのが良いでしょう。また正しいサイズと足の特徴に合ったシューズを選ぶことも大事です。中敷きにも気を配るなど、可能な範囲での工夫と研究が不可欠です。
中途半端な練習休止は再発し難治化します。練習再開に際しては、オーバーワークにならないようなトレーニングメニューの再考が必要です。
またストレッチによる足関節、膝関節、特に股関節の柔軟性獲得を図り、タオルギャザー(足の指で地面に置いたタオルを巻き取る運動)などを行い足底の筋肉を強化しランニング時の足部への負担を軽減する必要があります。
治療法としては、ランニングなどの荷重トレーニングは約4週間程禁止し疼痛部のアイシング、歩行時に強い疼痛がある場合は松葉杖などによる免荷が必要となります。
しげむら整骨院ではアキュスコープ・マイオパルスや酸素カプセルを用いて痛みの除去や早期の回復を行ないます。
スポーツ中に少しでも足部に痛みや違和感があるときは、放置せず早めに処置しておくと大事には至らないので早期の受診をお勧めします。