今回のコラムは日本人の10人に8人は経験がある腰痛についてです。
まず腰痛といっても様々な症状や病態がありまとめて書くには多すぎるので、
今回は背骨や腰の骨からくるもの(椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症など)ではなく、
腰痛の大部分をしめる運動不足、ストレス、慢性疲労や、悪い姿勢、肥満、
弱い筋肉などによって起こる、「腰痛症」といわれるものについてとりあげたいと思います。
腰痛症は原因不明の症状で、X線写真を見ても異常がなく、内臓などに原因もないのに
腰が痛む、というタイプのものです。
同じ姿勢で、背骨の筋肉が緊張するような姿勢を長時間とりつづけると筋肉がこわばり、
ウッ血して痛みを起こします。中腰の姿勢で仕事をする人や、長時間すわり仕事をしている人などに多く、
筋肉の疲労が積み重なって起こると考えられています。
これらは生活習慣が原因なので、改めない限り何度でも再発します。
姿勢をよくして毎日体操やストレッチなどを行ない、筋肉の柔軟性を保つことが
腰痛症の予防にはいちばん大切です。体操やストレッチはは筋肉のこりをほぐして
血液の循環をよくするとともに、筋肉を強化し、再発防止に効果があります。
腰痛症の多くは筋肉の異常からくる痛みなので、入浴などで患部をあたためたり、
マッサージや指圧などをしても軽くなるのは筋肉を緩めて柔軟性が出るためです。
少々痛くても大丈夫だろうと思っているとギックリ腰などの原因になるので、
少しでもおかしいと思ったら早めに対処すると症状も軽くおさえられるの為早期の受診をお勧めします。