芦屋市でバーナー症候群の治療ならしげむら整骨院。
■ 『バーナー症候群』について。
今回のコラムは『バーナー症候群』についてです。
バーナー症候群とは、ラグビーやアメリカンフットボールや相撲等の激しいコンタクトスポーツによくみられ、頭頚部が瞬間的に強い外力を受けた際に起こる一過性の神経障害をいいます。
■ 『バーナー症候群』の原因。
頚椎に、伸展・屈曲・長軸方向に対する圧迫(頭のてっぺんから押さえつけられるような圧力)などが強く加わることにより、頚椎の椎間孔(首の骨と骨の間にある神経の通り道)を通る神経が圧迫されます。
この神経は腕神経叢(わんしんけいそう)といって、首から腕にかけて走っている神経の束に繋がっているので、この神経が強い外力によって傷害を受けると、首から肩、腕にかけて強烈な痛みが走ります。
その痛みがあたかも燃えているかのように熱く感じることからバーナー症候群と言われています。
■ 『バーナー症候群』の症状。
バーナー症候群の症状としては、症状は前述したように片側の首から上肢(腕)にかけての焼けるような激しい放散痛が中心で、コンタクトスポーツでは相手と激しくコンタクトした瞬間に起こります。しびれや筋力低下を呈することもあります。
ほとんどの場合は一過性のものなので痛みは数分で軽快することが多いですが、なかには数ヶ月持続するものもあります。
また、易刺激状態になると頚椎の運動をしただけで上肢に痛みが表れるようになってしまいます。この状態で競技を続けるとコンタクトの度に激痛が走り、プレーの続行は不可能です。たとえ数分で痛みが軽快しても同じことを繰り返すので結果的にパフォーマンスは著しく低下します。
どこの椎間孔が障害を受けたかによって、症状の表れる部位は異なってきますが、基本的にしびれや筋力低下は、障害部位が頚椎の下部にいくほど、指先に近いところに表れます。
実際の症例は、第5頚椎と第6頚椎の損傷が殆どで、肩から前腕にかけての知覚障害、肩の挙上や肘の屈曲障害が多く見られます。
一度受傷すると瘢痕による肥大化、癒着などによって神経脊髄神経の通路が狭くなり、神経の圧迫や伸展されやすくなるため競技復帰には注意が必要です。神経障害の経過回復をまず優先させるようにしましょう。
短期間で症状が治まらない場合は精密検査の必要があります。
■ 『バーナー症候群』の治療。
バーナー症候群の治療としては安静が第一となります。受傷直後はアイシングもするようにしましょう。
症状の回復が進んできたら軽い運動から始め、再発防止のために頚部から肩周囲の筋力の強化とストレッチを行うのが一般的です。
当院では上記に加えアキュスコープ・マイオパルス使用し疼痛や神経症状の改善を行ないながら早期の回復を目指します。
前述したバーナー症候群は一過性のものがほとんどですが、繰り返し起こると危険な症状なので、早目に医療機関への受診をお勧めします。