コラム/野球肩その4/上腕二頭筋長頭腱炎について

芦屋市で上腕二頭筋長頭腱炎の治療ならしげむら整骨院。

● コラム【野球肩その4/上腕二頭筋長頭腱炎】について。

■ 野球肩その4『上腕二頭筋長頭腱炎』について。

今回のしげむら整骨院コラムは、野球肩その1『インピンジメント症候群』野球肩その2『リトルリーグショルダー』野球肩その3『野球肩その3~SLAP損傷(肩関節上方関節唇損傷)』に続き、 野球肩その4『~上腕二頭筋長頭腱炎~』についてです。

まず上腕二頭筋長頭腱炎とはあまり聞き慣れませんが、比較的多く発症しており、野球やバレーボール・水泳等の投球動作やオーバーヘッド動作を繰り返し行うスポーツでよく発生する他、中高年の人では、特に運動をしていなくても肩関節周囲炎の一つの症状として発生する場合も多くあります。


『上腕二頭筋長頭腱炎』の原因と症状。

■ 『上腕二頭筋長頭腱炎』の原因と症状。

原因の一つとして構造上の問題が挙げられます。上腕二頭筋は「力こぶ」を作る筋肉として知られていますが、長頭の起始部(筋肉の始まる場所)は肩甲骨から始まっています。長頭は結節間溝と呼ばれる上腕骨近位部にある溝に入っており、上腕骨と長頭に摩擦が起きやすい構造になっているため、ストレスが繰り返し起こることで、炎症が起こりやすい状況にあります。
また、炎症や刺激が繰り返し起こることで、徐々に弱化していき変性した結果、断裂に至る場合があります。
それ以外にも、一度の外傷で断裂に至ることもあります。

上腕ニ頭筋長頭腱炎の症状は主に肩関節前面の痛みや上腕部から前腕部にかけての放散痛があり夜間痛が強く、結節間溝に圧痛を認めます。
上腕の外旋や肘関節屈曲位での前腕回外で痛みは増強します。
上腕二頭筋の過剰収縮・過剰伸張による腱と溝との摩擦で疼痛が出現するため、肩関節の全方向への運動で疼痛は出現します。

『上腕二頭筋長頭腱炎』イメージ写真1。

『上腕二頭筋長頭腱炎』の検査法。

■ 『上腕二頭筋長頭腱炎』の検査法。

上腕二頭筋長頭腱炎の検査法を2つ紹介しておきます。

・スピードテスト

前腕を外側に向け、腕をまっすぐに伸ばした状態で腕を上に上げ、腕の前の部分を圧迫した時に肩に痛みが生じるようでしたら、上腕二頭筋長頭腱炎の疑いがあります。

・ヤーガンソンテスト

肘の関節を90度曲げ、その状態で固定します。そして、前腕部に力を加え患者さんが内側に手を戻そうとするときに肩に痛みが生じた場合、上腕二頭筋長頭腱炎の疑いがあります。

『上腕二頭筋長頭腱炎』イメージ写真2。

『上腕二頭筋長頭腱炎』の治療。

■ 『上腕二頭筋長頭腱炎』の治療。

上腕二頭筋長頭腱炎の治療法としては、安静とアイシングが基本となります。

症状の軽いものは安静にしてると数日で痛みがなくなることがほとんどですが、同じような使い方をしてると再発の可能性が高いです。

当院ではアキュスコープ・マイオパルスを使用し疼痛や炎症の除去を行ないながら、上腕二頭筋の筋緊張の緩和と並行して肩関節から上腕部、肘関節及び前腕部までのバランスを整えることにより、早期の改善を行ないます。

上腕二頭筋長頭腱炎は放置すると癖になることが多いので上記のような症状でお悩みの場合は一度ご相談ください。

上腕二頭筋長頭腱炎の治療はしげむら整骨院で。

コラム一覧に戻る

ページトップへ戻る