コラム/シンスプリントについて

芦屋市でシンスプリントの治療ならしげむら整骨院。

● コラム【シンスプリント】について。

■ 『シンスプリント』について。

今回のコラムは前回の『ランナー膝』と同様にランニング時に多く見られる障害である『シンスプリント』についてです。

まずシンスプリントとは古典的な病名であり、幅広い解釈があって内容が一定でありません。
過労性(脛骨)骨膜炎、過労性脛部痛、脛骨内側症候群などとも呼ばれています。
そのため今回は、疲労骨折やコンパートメント症候群を除外した、骨膜あるいは筋腱の炎症に起因する障害に限定して述べます。


シンスプリントの原因と特徴。

■ 『シンスプリント』の原因と特徴。

シンスプリントになる原因はオーバーユースによるものが多く、繰り返しのランニングやジャンプを過度に行った場合に発症しやすい障害です。

過度の運動量、運動時間、運動内容、日数またはフォームの変更、硬い路面、薄く硬いシューズ(踵の摩耗)、下肢の形態異常(O脚、回内足、扁平足など)、下腿三頭筋(ふくらはぎ)の柔軟性低下、股・膝・足関節の柔軟性低下、足関節可動制限などが発生の誘因となります。
このうち急激な運動量増加が一番悪い影響を及ぼします。

痛みの特徴としては下腿内側の脛骨(すね)の下方1/3に痛みが発生し、脛骨に沿ってうずくような鈍痛を感じます。

その病態は下腿内側筋群の疲労による柔軟性低下、特にヒラメ筋を主として後脛骨筋、長趾屈筋付着部が脛骨の表面を覆う骨膜を牽引して微細損傷(骨膜炎)をきたし、下腿内側の痛みを発生させるものと考えらており、ランナーの発生頻度が高く、その20~50%に発生するといわれます。

シンスプリントの原因と特徴

シンスプリントの症状

■ 『シンスプリント』の症状

シンスプリントの症状としては徐々に下腿内側(主に脛骨内縁中1/3、目安として内くるぶしの10~20cm上)の圧痛が発生し、運動時痛、腫張が主症状で、足屈筋の抵抗運動で痛みは増強します。

症状の程度は、次の通りに分類されます。

Stage1:痛みはあるがウォームアップにより消失する。

Stage2:ウォームアップにより痛みが消失するが、スポーツ活動終了近くに痛む。

Stage3:日常活動に支障はないがスポーツ活動中、常に痛む。

Stage4:局所の痛みは常に存在して日常生活にも支障がある。

シンスプリントの症状

シンスプリントの治療と予防

■ 『シンスプリント』の治療と予防。

シンスプリントの治療方法として、急性期は局所の安静(ランニングの休止)、アイシング、が基本となります。

当院ではアキュスコープ・マイオパルスにより痛みの緩和、消炎鎮痛、早期回復を促進させ、必要性や状態に応じてテーピングやストレッチ、マッサージなどを行います。

また予防法としては下腿の前面と後面の筋肉群の静的ストレッチ、マッサージ、アイシングなどのアフターケア、ふくらはぎや足底の筋力の強化と柔軟性の維持、フォームや姿勢の矯正、衝撃吸収ができるシューズの選択、中敷きを調整するパッドなどを使ってのアラインメントの修正などが挙げられます。
自発痛が消失したらウォーキングなど負荷の軽い運動から再開し、痛みがなければ徐々にランニングに移行していきます。
ただし急激に練習量をふやすと再発しやすいので注意しながら行いましょう。

シンスプリントは症状の程度が軽いと動けてしまい悪化することが多く、日常生活にも支障をきたすようになるので、少しでも上記のような症状や違和感が現れたら早めの受診をお勧めします。

シンスプリントは、しげむら整骨院へ早めの受診を。

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