コラム/ランナー膝(腸脛靱帯炎)について

芦屋市でランナー膝(腸脛靱帯炎)の治療ならしげむら整骨院。

● コラム【ランナー膝(腸脛靱帯炎)】について。

■ 『ランナー膝(腸脛靱帯炎)』について。

今回のコラムは大阪や神戸でもご当地マラソンが開催されるようになり、ランニングが一層盛んになりつつありますが、それにより増えてきた『ランナー膝(腸脛靱帯炎)』についてです。
まずランナー膝とはランニングによって起こる膝関節周辺のスポーツ障害の総称で、さまざまな病態が含まれます。今回はランナー膝の症状として多い腸脛靱帯が膝の外側で摩擦し、痛みが起こる腸脛靱帯炎をについてお話させてもらいます。

腸脛靱帯炎はランニングによる膝障害の代表です。膝の屈伸運動を繰り返すことによって腸脛靱帯が大腿骨外顆〈がいか〉とこすれて炎症を起こし、痛みが発生します。様々な競技で見られる疾患ですが、特にマラソンなどの長距離ランナーに好発する為ランナー膝と呼ばれます。


ランナー膝(腸脛靱帯炎)の原因と症状。

■ 『ランナー膝(腸脛靱帯炎)』の原因と症状。

主な原因としてはオーバーユースですが、ウォーミングアップの不足、走行距離や時間、筋力、フォーム、柔軟性、靴、O脚など、さまざまな要因があります。

ランナー膝の症状としては、大腿骨外顆周辺に限って圧痛が存在します。
腸脛靱帯(太ももの外側の側面)は明らかに緊張が増し、時に靱帯の走行に沿って痛みが放散します。

初期はランニング後に痛みが発生しますが休むと消失します。
しかし、ランニングを続けていると次第に痛みは増強して、簡単に消失しなくなってきます。

症状の誘発方法(徒手検査法)として、膝を90度屈曲して外顆部で腸脛靱帯を押さえてから膝を伸展していくと、痛みが誘発される(grasping test)が有用です。

ランナー膝(腸脛靱帯炎)の原因

ランナー膝(腸脛靱帯炎)の治療

■ 『ランナー膝(腸脛靱帯炎)』の治療

治療方法としては、保存療法が原則です。

第1に局所の安静、つまり、ランニングの休止が重要です。
次に、大腿筋膜張筋など股関節外側部を主としたストレッチの強化とアイシングを徹底します。

当院では上記に加えアキュスコープ・マイオパルスにより痛みと炎症の早期除去を行います。

ランナー膝はいったん症状が出現すると、簡単には消失しないので発症初期の決断、適切な休養期間が大切です。

腸脛靱帯炎の治療

ランナー膝(腸脛靱帯炎)の予防

■ 『ランナー膝(腸脛靱帯炎)』の予防。

予防法としては、ストレッチは大腿筋膜張筋や大臀筋、大腿四頭筋、ハムストリングス、腰を中心にしっかり行いましょう。 同一側の膝の負担を軽くする目的で、たまには普段と反対回りのトラック走行も行うと効果的です。

ランニングの際も硬い路面や坂道を避けるようにしてください。特に、下り坂は下肢への負担を増大させますのでコース設定に注意し、できるだけ芝や土の上を走るようにしましょう。 サッカーやバスケットボールなどの競技者がトレーニングの一環としてランニングを行う際、シューズに気を使わず球技のシューズのまま走って、痛みを発症させてしまうケースもあるので、 ランニングのトレーニングを取り入れる場合には、できるだけランニングシューズを履くようにしましょう。

またO脚の方は、シューズのソールの外側を少し高くするような足底板を用いることにより、腸脛靱帯へのストレスを軽減できることがあります。 ランニングフォームは常に重心を高く保ち、無駄な方向へのブレがないように意識することが大切です。

前述したようにランナー膝は発症初期の決断、適切な休養期間が大切です。早期に治療を行うと競技再開も当然早くなります。 無理をするのではなく、「休む勇気」を持っていち早く治療することをお勧めします。

ランナー膝(腸脛靱帯炎)は、しげむら整骨院へ早めの受診を。

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