芦屋市でオスグッド病の治療ならしげむら整骨院。
■ 『オスグッド病』について。
今回のコラムは『オスグッド病』についてです。
オスグッド病(正式にはオスグッド・シュラッター病)とは、一般的に小学校高学年から中学生の運動をよくする子供に発症し、膝のお皿の下の部分(脛骨粗面)に膨らみが出て、その痛みにより走る・踏ん張る・ジャンプする等の運動が制限されてしまう病気です。
■ 『オスグッド病』の原因と発症傾向。
オスグッド病の原因としては、骨の成長と、筋肉などの組織の成長が関与していると考えられています。
成長期の子供は急速に骨が成長しますが、その骨の成長速度に筋肉や腱の成長が追いつかない事が原因のひとつとして挙げられます。
筋肉は腱によって骨に付着しているので、毎日激しい運動・スポーツをし続けていると、絶えず膝回りの筋肉の付着部分が引っ張られ、膝に負荷が掛かり過ぎることにより、膝下の骨が隆起・脛骨粗面が剥がれてしまう症状をもたらすのがオスグッド病の発症要因のひとつとなっております。
オスグッド病の発症傾向として男の子に発症することが多く、ジャンプやダッシュが繰り返される競技であるバスケットボール、バレーボール、サッカー、テニス等で多く見られます。
オスグッド病の発症は女の子にとって稀で、もしなった場合は長期治療期間を要します。
そして、90%以上が効き足(軸足)に発症します。これはどうしても効き足を軸に身体を動かしてしまうからです。
■ 『オスグッド病』早期発見のチェックポイント
オスグッド病は早期発見・早期療養さえすれば完治する決して怖い病気ではありません。
その為の早期発見のチェックポイントとして・・・
1定期的に脛骨粗面(膝の皿の2~3cm下)を押さえた時の痛みの有無。
2.朝起きた時、膝に痛みや違和感等々を感じるかどうか。
3.膝の屈伸運動を行った時、痛みを生じるかどうか。
4.以前と比較して、膝が盛り上がっているかどうか(膨れているかどうか)。
が挙げられます。
■ 『オスグッド病』の治療。
治療法としては、当然のことながら安静が第一になります。炎症がある場合はアイシングも必要です。
痛みが治まってくると大腿四頭筋(太ももの前面)のストレッチを行います。ただしこの時の注意点としては、ストレッチで筋肉を無理やり伸ばそうとしないように心がけてください。
痛さを我慢したストレッチは余計にオスグッド病を悪化させてしまうだけなので、動ける範囲でゆっくり伸ばしていき、痛くなく気持ちの良い程良い抵抗が理想です。
ストレッチと並行して、オスグッドバンドと呼ばれるサポーターをすることやテーピングをすることにより、患部にかかる負荷を軽減することが一般的には挙げられます。
当院ではアキュスコープ・マイオパルスにより患部の痛みを軽減しながら、ストレッチやバランス療法により、症状の改善を行います。
前述したように、オスグッド病は早期発見・早期療養さえすれば完治する病気なので、お子様が少しでも膝に違和感や痛みがある場合はお早目の受診をお勧めします。